2025（令和7）年第2回我孫子市議会定例会　市政一般報告

1つ目は、市民文化スポーツ栄誉章の決定です。これまで以上に「ふるさとあびこ」に誇りと愛着を持っていただけるよう、文化またはスポーツの分野で活躍され、我孫子市の名を高めた功績者として、サッカー日本代表の中村敬斗さん、ふるさと大使でもある漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之さんの2名に、市民文化スポーツ栄誉章を贈ることを決定しました。
2つ目は、記念イベント及び事業の実施です。
まずは、未来につなぐ夢フェスについてです。
市内外や世界で活躍する方々の祭典として、3月30日にけやきプラザ・ふれあいホールで実施しました。当日は予め公募した19団体234名に参加いただき、朗読劇やダンスパフォーマンス、歌謡、楽器演奏など日ごろの練習の成果を披露し、観覧者はのべ約1,200名を数えました。特に我孫子高校書道部の書道パフォーマンスは大いに会場を盛り上げました。
次は、鳥の博物館でのミュージアムコンサートです。
市制施行55周年協賛事業と鳥の博物館開館35周年を記念し、4月13日にミュージアムコンサートを開催しました。「ハンドベルで奏でる鳥の物語」と題し、すずの木ハンドベル・クワイアの皆様による2回の公演を行いました。両回とも満席となり、合計131名の方に、鳥の博物館の世界の鳥コーナーでハンドベルの美しい音色を楽しんでいただきました。
次に、手賀沼公園ミニ鉄道トンネル壁画制作についてです。
塗装の劣化が進むミニ鉄道のトンネル壁画について、現在、市内在住のアーティストであるHolhy（ほーりー）さんによる壁画制作を行っており、天候にもよりますが、6月中旬の完成を予定しています。Holhy（ほーりー）さんの好意により、デザイン料などは掛からず、塗料代等の実費相当額のみで実施いただいています。完成した壁画は広報、ホームページ等でお知らせします。
次は、記念ロゴマークの活用です。
公募により市内中学生がデザインした記念ロゴマークを使用した消火栓デザインマンホール蓋を、6月に市内10箇所に設置します。設置場所は、設置完了後に広報やＳＮＳにてお知らせします。
3つ目は、記念式典です。市制施行日の7月1日には、記念式典をけやきプラザふれあいホールで開催し、オープニングに湖北台中学校出身でオペラ（ソプラノ）歌手として活躍されている吉田真澄さんにご出演いただくほか、市政功労者として個人445人と59の団体を表彰する予定です。
4つ目は、協賛事業の実施です。これまでに記念事業に位置付けた新春マラソン、あびこ桜まつり、市民観桜会、Enjoy手賀沼！など65の協賛事業が実施されました。
今後も、12月末まで市内各所で実施される協賛事業などの関連イベントを市ホームページや広報、各種ＳＮＳなど様々な形で広くＰＲし、市民の皆様とともに市制55周年を盛り上げていきます。

近年は計画を超える降雨による被害が全国的に発生していることから、市では想定される最大規模の降雨、1時間当たり153ミリメートルの内水浸水想定区域図を作成します。
今回の区域図は、広報及びホームページで公表するとともに、ＳＮＳ等で広く周知し、次回のあびこハザードマップ更新時にも掲載する予定です。

全国初の、都道府県の枠を超えた子ども医療費助成受給券の適用に向け、調整を進めており、7月1日から「ＪＡとりで総合医療センター」において受給券が適用できる見通しとなり、併せて周辺にある調剤薬局でも8月から受給券が適用できるよう手続きを進めています。
引き続き、受給券が適用できる県外医療機関を増やしていけるよう取り組んでいきます。

解体工事については、建物自体の解体を5月中に終え、工事完了に向け順調に進んでいます。また、現在、新築のための設計を行っており、できる限り早く新たな体育館を建設できるように事業を進めていきます。
湖北小学校体育館の再建については、引き続き多くの方々から励ましなどの温かいお言葉とともに多大な御寄附をいただいています。この場をお借りして御礼申し上げます。誠にありがとうございます。

老朽化対策として、久寺家中学校施設の工事を実施しています。
給食棟換気設備改修工事は9月まで、屋内消火栓設備等改修工事及び防災電気設備更新工事は12月まで、屋上防水、外壁等改修工事は令和8年2月までを予定しています。
今後も、学校側と調整を図りながら、安全に配慮し、工事を進めていきます。

令和6年度に第1期としてアリーナ及びステージ部分の照明設備等の更新工事を行い、令和7年度は、第2期工事として、玄関ホール、器具庫、トイレなどの照明器具等の更新工事を9月までの予定で行っていきます。
こちらの工事につきましても、学校側と調整を図りながら、安全に配慮し、工事を進めていきます。

休日部活動地域移行の実証事業として千葉県から委託され、令和6年度から白山中学校の一部の休日部活動において、地域クラブへの移行を実施してきました。令和7年度からは、事業名称を国の方針に即して「休日部活動地域展開」に改め、すべての中学校で、各校1部活以上の部活動で実証事業を拡大していき、休日における部活動を地域クラブ活動として実施していきます。
令和8年度以降の部活動地域展開の本格実施に備え、地域クラブの管理・運営体制を構築するとともに、子どもたちのスポーツ・文化芸術活動に親しむ機会を確保できるよう進めていきます。

令和5年度に中学校全6校と小学校3校の計9校に「校内教育支援センター」を設置し、「教育相談センター」及び「教育支援センター」と連携しながら運営してきました。各校の「校内教育支援センター」に指導員1名が常駐したことで、今まで以上にきめ細やかな対応へつながり、児童生徒にとってより安心できる環境となりました。そこで、令和6年には小学校5校、令和7年には小学校3校に新設し、指導員を配置しました。不登校だった児童生徒が「校内教育支援センター」に通って学習でき、学校生活のリズムを整えることで、在籍する学級で学習できるようになるなど、不登校対策の大きな役割を担っていることから、引き続き校内教育支援センターの運営を行っていきます。

3月24日に開催した令和6年度第2回我孫子市農産物直売所アンテナショップ跡地活用事業者選考委員会の結果を踏まえ、4月4日に活用事業者を決定しました。
農産物直売所アンテナショップ跡地と、その西側の土地を一体的に活用する提案で、アンテナショップ跡地の西側の土地に温浴施設とレストランの複合施設を設け、アンテナショップ跡地には1階建てのマルシェ、レンタサイクルステーション、足湯、電気自動車の充電スペースなどを設けます。
現在は、提案内容を具体化するために、事業者において設計等を行っており、計画案がまとまり次第、景観アドバイザーへの相談や事業者による周辺住民への説明を行います。
その後に、市と手賀沼観光施設誘導方針に基づいて協議を進めます。
今後も、活用開始に向けて、引き続き事業者と密に連絡を取り合い、事業を実施していきます。

手賀沼花火大会は、2月6日に開催した手賀沼花火大会実行委員会役員会において、8月2日に開催することが決定されました。
今年も多くの方々の来場が予想されますので、警察、ＪＲ等の関係機関と連携を密にし、観覧する方が安全に、安心して楽しんでいただけるよう、準備を進めています。
有料席の販売7月1日から開始する予定のほか、市外の方を対象としたふるさと納税の返礼品として、アビスタ屋上の「花火大会観覧席チケット」を5月30日から追加しました。
手賀沼花火大会は、打ち上げや警備等で多額の経費がかかることから、市内の公共施設や協力してくださる店舗などに募金箱を設置するとともに、7月中旬から我孫子駅前などで募金を呼びかけます。また、昨年度実施したガバメントクラウドファンディングは5月30日から今年も寄附受付を開始しました。
手賀沼花火大会の運営は、皆様の協力で成り立っています。花火大会翌朝の清掃ボランティアも募集しますので、ご協力をお願いします。
あびこカッパまつりは、今年も8月30日に開催を予定しています。現在、開催に向けて実行委員会や関係機関と協議を行っていますので、詳細が決まり次第、広報等でお知らせしていきます。

沿線活性化事業では、ＪＲ東日本千葉支社に協力いただき、3月28日から30日に「駅からハイキング」を布佐駅で開催し、3日間で227名の方に参加いただきました。
また、昨年に引き続き、5月17日、18日の2日間、「B.B.BASE手賀沼」が臨時運行されました。
天候が不安定な中ではありましたが、2日間で延べ149名が乗車し、初夏の景色を見ながらサイクリングを楽しんでいました。今回は初の試みとして、布佐駅でレンタサイクルの貸し出しを実施し、自転車を持ち込まずに訪れた方にも、散策を楽しんでいただきました。
また、5月30日から6月3日の5日間、沿線を歩いて楽しむ、「駅からハイキング」を開催しています。我孫子駅からスタートし、白樺派の文人にまつわる施設や高野山桃山公園といった自然を楽しみながら、天王台駅まで歩くコースで、参加者の方には、鳥の博物館、白樺文学館、杉村楚人冠記念館が無料で入館できるようにするなど市内を楽しめるよう設定しています。
今後も多くの皆様にご乗車いただけるよう引き続きＪＲ東日本首都圏本部及び千葉支社と連携を取りながら、訪れる方々へあびこの魅力を発信し、成田線沿線のさらなる活性化に取り組んでいきます。

市営住宅東我孫子Ｂ団地の劣化が進行している給排水管等について、6月から令和8年2月まで改善工事を行います。工事期間中、入居者の方には空き住戸へ一時的に移動していただくほか、工事に伴う騒音や工事車両の通行など、入居者及び近隣にお住まいの方にご不便、ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

景観形成上の新たな課題に対応し、現在の市のまちづくりの方針に即した良好な景観形成を市民・事業者・行政の協働により進めていくため、5月に景観形成基本計画を改定しました。また、計画と連動する関係条例の改廃を予定しています。

令和6年9月に実証運行を開始した「布佐ルート実証運行バス」について、収支率が平均で31.5パーセントと低く、運行に必要な経費の約7割を市が負担していることや、あびバスの運賃を4月に改定したことから、「布佐ルート実証運行バス」についても運賃を見直すこととしました。
初乗り運賃170円をあびバスと同額の200円に改定することについて、3月16日から4月15日の期間でパブリックコメントを実施しました。
今後、6月26日に開催する、地域公共交通会議運賃分科会に諮り、10月1日からの布佐上町を通る一部ルート変更に合わせて運賃改定を実施する予定です。

令和6年9月から市が運行経費を補助して路線を維持していくこととした「平和台線」については、令和6年9月から3月までの収支率が平均45.4パーセントと比較的利用者が多く、平和台地区の市民生活への影響が大きいバス路線であることを確認しました。
このため、平和台線の運行については、令和8年度よりあびバスとして継続していく方針で検討しています。

あびバス布施ルートでは、地域会議にて寄せられた意見を基にあびバスが地域でより利用しやすいものとなるように、6月1日から経路の変更とバス停の増設を行いました。
土谷津地区での折り返し運行を廃止し、新たに土谷津地区に開通した道路から、「久寺家2丁目」、「あきにれ並木通り」を経由し、その後、「アビコ外科整形外科」、「あびこショッピングプラザ」、「我孫子駅前郵便局」を経由する循環ルートに変更しました。また、我孫子駅北口行きを2便増やしました。
今後も、地元から愛されるあびバスとなるよう、事業を進めていきます。

天王台駅、湖北駅では、エスカレーターやエレベーターホール部分の古い蛍光灯ランプをＬＥＤ灯に交換する工事を10月までの期間で実施します。
布佐駅でも、ＬＥＤ灯に交換する工事を行うとともに、12月まで南口自由通路の階段修繕工事を実施します。工事期間中は自由通路の階段は使用できなくなりますので、エスカレーター、エレベーターをご利用ください。また、3駅ともにＬＥＤ灯に交換する工事期間中の一部期間において、階段またはエスカレーターの利用ができない期間があります。駅での掲示のほか、広報、ホームページでお知らせします。
ご不便をおかけしますが、工事にご理解とご協力をお願いします。

布佐小学校入口交差点改良事業については、3月31日から新しい信号の運用が開始され、4月末に工事が完成しました。なお、千葉県が実施する国道356号の布佐小学校入口交差点から東消防署交差点までの間の歩道整備については、昨年度に引き続き今年度も用地取得を進めており、令和7年度から令和8年度にかけて整備工事に着手できる予定とのことです。
並木小通学路道路整備については、拡幅に必要な用地の取得ができたため、3月から工事に着手しており、8月末の完成を目指しています。

令和7年1月28日に埼玉県八潮市で起きた、下水道管破損が原因とされる道路陥没事故を受け、市は、事故の翌日から市民生活への影響が大きいと考えられる汚水及び雨水施設について、職員による目視の緊急点検を行い、異状は確認されませんでした。
国は令和7年2月に対策検討委員会を設置するとともに、3月に平成6年度以前に設置された内径2メートル以上の管路について、全国特別重点調査の実施を各所に要請しました。
我孫子市では、雨水管の約3キロメートルが対象となるため、専門技術者による調査を進めていきます。

総合評価一般競争入札による事業者選定を行うため、3月12日に入札公告を行いました。5月15日に入札参加資格申請書類の受付が終了し、申請者に対して、審査結果を通知しました。今後は、7月中旬から入札及び提案書の受付を開始し、8月中旬には、提案事業者のヒアリングと開札を行い、9月中には事業者が決定する予定です。
なお、当事業は国の新しい地方経済・生活環境創生交付金の対象事業として採択されました。本交付金を活用し、スポーツを通じた地域振興の拠点となるよう整備を進めていきます。

5月から令和8年2月までの工事に伴い、8月、9月の2か月間、休館する予定です。利用者の皆様には、ご不便をおかけしますがご理解とご協力をお願いします。

図書館では、利用促進のため、めるへん文庫基金を活用し、現在運行している移動図書館そよかぜ号よりも小さい軽自動車タイプの移動図書館車両を導入し、令和8年1月から運行を開始する予定です。現在の移動図書館車の大きさでは通れなかった狭い道にも入ることができ、図書館サービスが届きづらかった地域にも本を届けることができます。図書館がない地域・保育園・幼稚園、子ども向けのイベント等への運行を視野に、高い機動力を活かして読書活動を推進していきます。
本事業では、ふるさと納税の取組の一環として、クラウドファンディングでの寄附募集を8月から実施します。

戦後80年及び我孫子市平和都市宣言40年記念事業では、禎子鶴で知られる佐々木禎子さんの甥でシンガーソングライターでもある佐々木祐滋さんに「平和のうた」の制作を依頼しており、12月の平和の集いでお披露目を予定しています。そのほか、8月16日に実施予定の我孫子市平和祈念式典に合わせて、被爆伝承講話などの催しを計画しています。
また、平成17年度から実施している中学生派遣事業では、8月5日から7日の3日間、市内中学校の代表者15人を広島に派遣します。
若い世代に平和の尊さや、戦争の恐ろしさについて学んでもらうため、歴代の派遣ОＢ・ＯＧが講師となり自身が現地で学んだことを市内小学校の6年生を対象に授業を行う「リレー講座」も6月から市内全校で順次実施していきます。
戦争体験者や原爆の被害に遭われた方々が少なくなってきている中、平和の尊さを若い世代へしっかりと受け継いでいくために、平和を希求する市民とともに平和事業に取り組んでいきます。

ペーパーレス化の進展と在住外国人の急増などの状況を踏まえ、市の情報をより効率的かつ効果的に届けるため、アプリによる電子ブックでの配信を、広報あびこ6月16日号の発行と合わせて開始する予定です。
この電子配信サービスにより、日本語のほか8言語への対応と音声読み上げが可能となります。
また、広報以外の行政情報の配信も可能なことから、幅広い分野で活用していきます。
デジタルによる配信を強化することで、様々なニーズに応え、更なる市民の利便性向上を図ります。

2月から開始したLINEを活用した各種通報システムについては、5月29日時点で121件の通報がありました。
4月からは妊婦のための支援給付に係る手続きや公立保育園からの情報配信をLINEで開始しました。また、がん検診の集団検診予約や受診券の申込みについてもLINEで申請できるようになりました。
今後も引き続き、利用できる手続きを増やし、利用者がオンラインで「簡単に」「迷うことなく」手続きを行えるよう努めていきます。

新たな返礼品の開発やポータルサイトの追加、現地決済型サービスの導入などに取り組んだ結果、令和6年度の寄附受入額は5,535万8千円、件数は2,283件と過去最高となりました。
令和7年度は更なる返礼品の拡充に向けて進めており、6月からは現地決済型のふるさと納税の導入拡大として、我孫子ゴルフ倶楽部が新たに追加されました。
引き続き、事業者との連携を図りながら、地域の魅力を発信していけるように、返礼品の拡充を進めていきます。

6月から10月まで、給排水設備の更新工事を行います。
工事に伴う利用制限については、市ホームページや近隣センターで周知していきます。利用者の皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。