下水道管路の全国特別重点調査(雨水)
令和7年1月28日に埼玉県八潮市において下水道管の破損に起因すると考えられる大規模な道路陥没が発生したことに伴い、令和7年3月18日に国土交通省より事務連絡「下水道管路の全国特別重点調査について(依頼)」が発出されました。この事務連絡において調査対象とされた管路について、特別重点調査を実施し、令和8年2月27日に全ての調査が完了しました。
下水道管路の全国特別重点調査の概要
調査対象:内径2,000ミリメートル以上かつ平成6年度以前に設置された下水道管路
報告期限:優先実施箇所(注記)は令和7年夏頃まで、その他の箇所は令和8年2月末までに調査結果を国土交通省へ報告する
調査手法:潜行目視またはドローン・テレビカメラ等による調査
優先実施箇所は打音調査等により詳細調査を実施
調査の結果、緊急度がIまたはIIと判定された箇所は、路面下空洞調査または簡易な貫入試験または管路内から空洞調査を実施
注記:優先実施箇所
- 八潮市の陥没現場と類似条件の箇所
- 構造的に腐食しやすい箇所、又は過去に腐食が確認され未対策の箇所
- 緊急輸送道路で下水道起因の陥没履歴がある箇所
- 沈砂池の堆積土砂が顕著に増加した処理場・ポンプ場につながる管路
調査期間
管路内調査(目視による調査):令和7年8月1日から11月28日
空洞調査(路面下空洞調査・試掘調査):令和7年12月25日から令和8年2月27日
対象施設
我孫子市が管理する優先実施に該当する管路はないため、その他の箇所について特別重点調査を実施しました。
なお、該当する管路は雨水施設のみとなり、汚水施設について対象はありません。
| 特別重点調査(雨水施設) | 延長 |
|---|---|
内径2,000ミリメートル以上かつ平成6年度以前に設置された下水道管路 |
2.786キロメートル |

特別重点調査対象管路 位置図
調査内容
管路内調査(目視による調査)
管路内に調査員が入り、管種、管径、管路施設の布設状況、土砂等の堆積状況、管の破損、継手部の不良、管壁のクラック、取付管口、管のたるみ・蛇行、取付管の突き出し、油脂の付着、木の根の侵入、浸入水等の異常の程度を確認し、緊急度を判定しました。
空洞調査(路面下空洞調査・試掘調査)
路面下空洞調査では、地中レーダを搭載した空洞探査車やハンディ型地中レーダを用いて、道路の下に存在する空洞の可能性の有無や位置、大きさを調べ、陥没危険度評価をしました。
路面下空洞調査で異常信号が検出された箇所について、試掘を行い空洞の有無および原因を調査しました。
調査結果
調査対象総延長は2.786キロメートルあり、全てについて調査を実施した結果、
管路内調査においては、
緊急度I※1と判定された要対策延長は0.114キロメートルであり、緊急度II※2と判定された要対策延長は0.151キロメートルでした。
※1:原則1年以内に速やかな対策を実施
※2:応急措置を実施した上で、5年以内に対策を実施
空洞調査においては、
緊急度Iまたは緊急度IIと判定された、総延長2.43キロメートルにおいて、路面下空洞調査を実施した結果、一部箇所で異常信号が検出されました。
異常信号が検出された根戸第1号幹線、新宿幹線、久寺家幹線、宿幹線及び青山台第2号幹線において、試掘調査を行ったところ、一部で空洞が発見されましたが、適切な処置を行い即日復旧しています。

調査結果

位置図(西部)

位置図(東部)
管路補修
今回の調査で確認された、管路内の破損については、各損傷状況に応じ、適切な手法を用いて、部分補修が完了しています。
雨水管路内の調査結果写真
今回の調査で確認した、雨水管路内の代表写真です。
(1)目地からの浸入水、(2)木の根の侵入、(3)隙間・ずれ、(4)管路の破損、(5)クラック(ひび割れ)等が確認されました。

(1)目地からの浸入水〔新宿幹線〕

(2)木の根の浸入〔新宿幹線〕

(3)隙間・ずれ〔新宿幹線〕

(4)管路の破損〔久寺家幹線〕

(5)クラック(ひび割れ)〔宿幹線〕
雨水管路内の補修状況写真
管路内調査で確認された、破損等について、現在、補修を進めています。

管路の破損(補修前)

管路の破損(補修後)

隙間・ずれ(補修前)

隙間・ずれ(補修後)
今後の予定
引き続き、要対策箇所の補修を実施します。
調査結果の詳細については、国土交通省の結果公表にあわせて、ホームページにてお知らせします。
雨水管路施設の点検・ 調査、修繕・改築については、ストックマネジメント計画に基づき、実施していきます。
関連リンク
国土交通省「有識者委員会の提言を踏まえ「下水道管路の全国特別重点調査」の実施を要請します」(外部サイト)
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